Page 12 - 政府活動報告
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備を強化する。海洋経済発展の余地を積極的に切り開く。


                   ――改革開放を全面的に深化させ、発展の原動力と活力を持続的に増強する。ハ

                イレベルの社会主義市場経済体制を構築し、各種の市場主体の活力を引き出し、国

                有経済の配置最適化と構造調整を加速させ、民営経済の発展環境を改善する。ハイ

                スタンダードな市場体系を整備し、財産権制度を全面的に十全化し、生産要素市場

                化配分改革を推進し、競争に関する政策の基礎的地位を強化し、その枠組みを十全

                化する。現代的財政・租税・金融体制を確立し、政府の経済ガバナンス能力を向上

                させる。「行政簡素化と権限委譲」・「緩和と管理の結合」・「サービスの最適化」改

                革を深化させ、一流のビジネス環境を整える。よりハイレベルの開放型経済の新体

                制を整備し、「一帯一路」共同建設の質の高い発展を促し、グローバル志向のハイ


                スタンダードな自由貿易区網を築く。

                   ――グリーン発展を推進し、人と自然の調和的共生を促進する。緑の山河は金

                山・銀山にほかならないという理念を堅持し、山・川・林・田・湖・原の系統的改

                善を強化し、重要生態系安全保障壁の整備を急ぎ、国立公園を主体とする自然保護

                地体系を構築し、森林率を 24.1%に引き上げる。環境の質を持続的に改善し、重度

                大気汚染と都市部の「黒臭水(黒くにごり、悪臭を放つ水)」を基本的になくす。

                気候変動対策のわが国の INDC(国が決定する貢献)――2030 年の温室効果ガス排


                出削減目標――達成に取り組む。発展パターンのグリーン化を加速させ、質の高い

                経済発展とハイレベルの生態環境保護を調和させながら推進し、GDP1 単位当たりの

                エネルギー消費量と二酸化炭素排出量をそれぞれ 13.5%、18%引き下げる。

                   ――民生福祉を持続的に増進し、共同富裕を着実に推し進める。できることを全

                力でしっかりと行うことを堅持し、包摂性民生、基本的民生、最低ライン保障型民

                生の建設を強化し、共同富裕促進行動要綱を策定し、発展の成果がより多く、より

                公平に全人民に行き渡るようにする。雇用優先戦略を実施し、雇用吸収力を拡大す

                る。低所得層の所得の向上に力を入れ、中間所得層を拡大し、住民 1 人当たりの可





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