Page 4 - 党の百年奮闘の重要な成果と歴史的経験に関する中共中央の決議
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ことであった。
世界の古き偉大な民族である中華民族は、5000 年以上の長きにわたる輝か
しい文明を創出し、人類文明の進歩に不滅の貢献をした。1840 年のアヘン
戦争以降、西側列強の侵入と封建的支配の腐敗によって、中国は次第に半植
民地・半封建社会となり、国が恥辱を、人民が苦難を、文明が埋没をこうむ
り、中華民族はかつてない災禍に見舞われた。民族を存亡の危機から救うた
め、中国人民は奮起して抵抗し、愛国の志士たちが奔走して喊声をあげ、称
賛と感動の戦いを進めた。太平天国運動、洋務運動、戊戌変法、義和団運動
が相次いで起こり、さまざまな救国策が代わる代わるうち出されたが、いず
れも失敗に終わった。孫文先生の指導する辛亥革命は中国を支配していた数
千年にわたる専制君主制度を覆したが、中国の半植民地・半封建社会の性格
と中国人民の悲惨な運命を変えることはできなかった。そのため、中国には
救国運動を導く新たな思想、革命の力を結束させる新たな組織が早急に求め
られたのである。
十月革命の砲声がとどろき、中国にマルクス・レーニン主義が送り届けら
れた。五・四運動の影響の下に、中国でマルクス主義はいっそう広がってい
った。中国人民と中華民族が偉大な目覚めを迎え、マルクス・レーニン主義
と中国の労働運動がしっかりと結びつく中で、1921 年 7 月、中国共産党が
ついに誕生した。中国に共産党が生まれたこと――これは、時代を画する大
きな出来事であった。まさにこの時から、中国革命の様相が一新したのであ
る。
党は、近代中国の主な社会矛盾が帝国主義と中華民族との間の矛盾、封建
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