Page 14 - 2020年度国民経済・社会発展計画の執行状況と2021年度国民経済・社会発展計画案についての報告
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ードした。全国の温室効果ガス排出権取引市場での最初の契約履行期間の排出枠の
割り当てを行った。
(3)重大リスクの防止・解消においてよい成果をあげた。地方政府の債務リス
クを適切に解消し、過剰債務の構造的解消を持続的に推し進め、地方政府の潜在的
債務の新規増加を断固食い止めた。多くの重大な金融リスクや潜在リスクに速やか
に対処し、さまざまな高い債務リスクのある金融機関のリスクを秩序立てて処理す
ることで、シャドーバンキングのリスクが持続的に抑えられ、「的確なリスク解消」
は強力で効果的であり、インターネット金融リスクが効果的に防止・抑制された。
多元的な債券のデフォルト処理の仕組みを徐々に構築し、システム上重要な金融機
関(SIFIs)、金融持株会社、金融インフラなどに対する統一的監督管理の枠組みを
初歩的につくり上げ、重大金融リスクの防止・解消の堅塁攻略戦が重要な段階的成
果を収め、金融市場は安定的で秩序ある動きを保った。重要な素材や、重要部品、
重要なコンポーネント、重要なソフトウェアの安定供給レベルを向上させて、産業
チェーン・サプライチェーンの安定維持に力を入れた。
(四)革新駆動型発展をいっそう推進したことで、科学技術力が一段と向上した。
わが国の現代化建設の全局におけるイノベーションの核心的位置づけが不断に強
化された。全国の研究開発(R&D)費の対 GDP 比が 2.4%に達し、経済成長に対する
科学技術進歩の寄与率は 60.2%に達する見込みである。
(1)イノベーションの能力建設をよりいっそう強化した。重要な科学技術成果
が次々と生み出された。具体的には、月探査機「嫦娥 5 号」がわが国初の月面サン
プルリターンミッションを果たし、火星探査ミッションである火星探査機「天問1
号」の打ち上げに成功し、500 メートル球面電波望遠鏡(FAST)が正式に開放・稼
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