Page 3 - 2017年度中央・地方予算の執行状況および2018年度中央・地方予算案についての報告
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1.全国の一般公共予算
全国(中央と地方)の一般公共予算の収入は 17 兆2566 億 5700 万元で、予算の102.3%
を達成し、2016 年度より 7.4%伸びた。前年度の繰越金・剰余金および繰入金(予算安定
化基金、政府系基金予算、国有資本経営予算から中央財政と地方財政に繰り入れた資金お
よび地方財政に計上した前年度の繰越金・剰余金を含む)計 1 兆 138 億 8500 万元をこれ
に加算すると、歳入総額は 18 兆 2705 億 4200 万元となった。全国の一般公共予算の支出
は 20 兆 3330 億 300 万元で、予算の 104.3%を達成し、前年度より 7.7%伸びた。これに
中央予算安定化基金への補充金3175 億 3900 万元を加算すると、歳出総額は 20 兆6505 億
4200 万元となった。歳入総額から歳出総額を差し引くと、赤字額は2 兆3800 億元となり、
予算と同額であった。
2017 年度全国の一般公共予算の収入は2012 年度以来続いていた伸び率の鈍化傾向が逆
転した。一部の収入項目は予算額をかなり上回った。そのうち、国内増値税(付加価値税)
の増収額が2677 億 5600 万元、企業所得税(法人税)の増収額が1875 億 6100 万元、輸入
品の 値 税 ・ 費 税 ・関税の増収額が 3086 億2500 万元であった。増収をもたらした主因
消
増
として、◇供給側構造改革が踏み込んで進められ、経済発展の質と効率が向上したことを
受け、税源がそれに応じて増えたこと、◇工業の生産者価格指数(PPI)が予想以上に上
昇したことが時価計算の関連税収の急増に直結したこと、◇国内外の需要が持ち直し始め、
輸入品の量・価格がともに高まったことで、輸入税の収入がかなり多くなったことが挙げ
られる。
2.中央の一般公共予算
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