Page 11 - 党の百年奮闘の重要な成果と歴史的経験に関する中共中央の決議
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国家政権の樹立と強化を指導して、国家の急速な発展のために条件を整えた。
1949 年、中国人民政治協商会議第 1 回全体会議で「中国人民政治協商会議
共同綱領」が採択された。1953 年、党は過渡期の総路線――かなり長い期
間をかけて国の社会主義的工業化を逐次実現させるとともに、農業、手工業、
資本主義工商業に対する社会主義的改造を逐次実現させることを正式にう
ち出した。1954 年、第 1 期全国人民代表大会第 1 回会議が開かれ、「中華人
民共和国憲法」が採択された。1956 年、わが国では生産手段の私有制に対
する社会主義的改造が基本的に成し遂げられ、生産手段の公有制と労働に応
じた分配が基本的に実現し、社会主義経済制度が確立した。党の指導の下に、
人民代表大会制度、中国共産党の指導する多党合作・政治協商制度、民族区
域自治制度が確立され、人民の主人公としての地位は制度の面から保証され
た。党の指導の下に、全国各民族人民の大団結が実現し、強化され、各民族
の平等互助の社会主義的民族関係を築いた上で発展を遂げ、全国の労働者、
農民、知識分子、その他各階層の人民との大団結が実現し、うち固められ、
広範な統一戦線が強化・拡大していった。社会主義制度の確立は、わが国の
すべての進歩と発展のために重要な土台をうち固めたのである。
第 8 回党大会は、わが国の社会主義的改造を基本的に成し遂げた後の情勢
を踏まえて、次のように指摘した。国内の主要な矛盾はもはや労働者階級と
ブルジョアジーとの間の矛盾ではなく、経済、文化の急速な発展に対する人
民の需要と当面の経済、文化が人民のこの需要を満たしえないという現状と
の間の矛盾に変わった。全国人民の主要な任務は、全力をあげて社会的生産
力を発展させ、国の工業化を実現し、日増しに増大する人民の物質的・文化
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