Page 5 - 中国共産党規約
P. 5
れた社会的生産との間の矛盾である。国内的要因と国際的影響によって、階
級闘争はなお一定の範囲内において長期にわたって存在し、ある条件の下で
は激化する可能性もあるが、既に主要な矛盾ではなくなった。わが国の社会
主義建設の根本的任務は、さらに生産力を解放し、発展させ、社会主義現代
化を逐次実現し、またそのために生産関係と上部構造の中にある生産力の発
展に照応しない分野と部分を改革することである。公有制を主体とし、多種
類の所有制の経済がともに発展をとげる基本的経済制度を堅持し、それを充
実させ、労働に応じた分配を主体とし、多種多様な分配方式が共存する分配
制度を堅持し、それを充実させ、一部の地域と一部の人が先に豊かになるこ
とを奨励し、逐次貧困をなくし、ともに豊かになることを実現し、生産の発
展と社会の富の増大を踏まえて人民の日増しに増大する物質・文化面の必要
を絶えず満たし、人間としての全面的な発達を促進しなければならない。発
展ということを党の執政と国の振興における第一義的な重要任務とする。諸
般の活動は、社会主義社会の生産力の発展に役立つかどうか、社会主義国の
総合国力の増強に役立つかどうか、人民の生活水準の向上に役立つかどうか、
これを全般的な出発点と検証の基準にしなければならない。労働、知識、人
材および創造を尊重し、発展は人民のためであり、人民に依拠し、その成果
は人民がともに享受すべきである。新しい世紀に入り、わが国は小康(いく
らかゆとりのある)社会を全面的に築き上げ、社会主義現代化の進捗を加速
する新たな発展段階に入った。中国の特色のある社会主義事業の全般的な布
石に照らして、経済建設、政治建設、文化建設、社会建設、エコ文明建設を
全面的に推し進めなければならない。新しい世紀の新段階における経済と社
会の発展の戦略目標は、すでに初歩的に達成した小康レベルを固め、発展さ
せ、党創立百周年の際には、十数億の人口にメリットをもたらす、より高い
レベルの小康社会を築き上げ、さらに建国百周年の際には、一人あたりの国
内総生産(GDP)が中程度の発展をとげた国のレベルに達し、現代化を基本
的に実現することである。
中国共産党の社会主義初級段階における基本路線は、全国各民族人民を指
4