Page 11 - 2021年度中央・地方予算の執行状況および2022年度中央・地方予算案についての報告
P. 11

共予算における中央レベルの基礎研究支出が 15.3%伸びた。国家戦略的科学技術力の強化


               を支援し、国家実験室の安定した経費支援の仕組みづくりを検討し、第一期として 9 つの


               国家実験室を正式に立ち上げた。「イノベーション牽引者の公募」などの仕組みの実行をサ

               ポートし、多くの重要科学技術プロジェクトを実施し、基幹核心技術堅塁攻略戦において


               重要な進展を遂げた。中央財政の科学研究費管理を改革してよりよいものにし、予算科目


               を大幅にスリム化するとともに、間接費用の占める割合を引き上げて、科学研究者が研究

               に専念できるようにより良い条件をつくり出した。企業の革新の活力を引き出した。製造


               業企業の研究開発費加算控除の比率を 75%から 100%にまで引き上げた上で、企業が可能


               な限り早く還付を受けられるよう納税額確定の前倒しを認めた。このため、2021 年度の第


               1 四半期から第 3 四半期までの間に企業がこれらの優遇策を前倒しで受けた加算控除の総

               額は 1 兆 3000 億元、減免税額は 3300 億元以上となった。第 14 次 5 ヵ年計画期に科学技


               術革新を支援する輸入税優遇政策を実施した。「専・精・特・新(専業化・精細化・独創性・


               斬新性を追求する)」型中小企業奨励・助成政策を新たに実施し、1300 社以上の「スモー

               ル・ジャイアンツ(小さくても偉大な会社)」の発展を支援した。60 の都市で民営企業・


               小企業・零細企業向け金融サービスの総合改革を深化させる試行を進め、小企業・零細企


               業向けの融資保証料引き下げを奨励・補助する政策の実施期間を延長し、保証料率の低減

               を導いた。国家融資保証基金は再保証の業務規模を年間 7542 億元、新たなサービス対象


               となった市場主体をさらに 72 万 5000 社増やし、それぞれ 79%、165%伸びた。産業チェ


               ーン・サプライチェーンの改善・グレードアップを推進した。資金面の支援策と税制上の

                                                                                    、
               優遇策などを統一的に実施して、集積回路(IC) や 「マザーマシン」 第                                      5 世代(5G)など

               次世代の情報技術、バイオ医薬・ハイエンド医療設備、農業機械などの産業チェーンの補



                                                            10
   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16