Page 7 - 中国共産党中央委員会の『中国共産党規約(改正案)』についての説明
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つ。
(四)党の社会主義初級段階における基本路線についての論述を
充実させた。わが国が今なお、しかも今後長期にわたって社会主義
の初級段階にあること、これはわが国の最大の実情であるため、党
の社会主義初級段階における基本路線は党と国家の生命線である。
党規約改正案の総綱は党の基本路線についての論述を強めた。一、
党の第十六期六中全会が富強、民主、文明、調和のとれた社会主義
現代化国家を建設するという奮闘目標をはっきり提起しているこ
とに鑑みて、党規約改正案は総綱において、党の基本路線の中の奮
闘目標をそれに応じてわが国を富強、民主、文明、調和のとれた社
会主義現代化国家に築き上げるというように述べている。二、「一
つの中心、二つの基本点」をそれぞれ述べている三つの段落の内容
について補足をおこない、人材による国力増強戦略の実施、国民経
済の立派で急速な発展の促進、対外開放の基本国策の堅持、改革に
関する政策決定の科学性の向上、改革措置の協調性の増強という内
容を書き加えた。
(五)社会主義市場経済を発展させる内容を書き加えた。党の第
十四回大会で社会主義市場経済という改革の目標が打ち出されて
以来、わが党は全国各民族人民を率いて社会主義市場経済体制の確
立に向けてたゆまぬ模索をつづけた結果、社会主義市場経済体制を
初歩的に打ち立て、重要な経験を積み上げた。党規約改正案は、総
綱の中の「一つの中心」について論述した段落の経済建設に関する
従来の内容を統合し、中国共産党が人民を指導して社会主義市場経
済を発展させることについての段落を増やし、公有制経済を確固と
して揺るぐことなくうち固め、発展させ、非公有制経済の発展を確
固として揺るぐことなく奨励、サポート、導くことを強調した。そ
して、資源配分における市場の基礎的役割を発揮させ、充実化した
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