Page 4 - 中国共産党第十八回全国代表大会の第十七期中央委員会報告に関する決議
P. 4
につながり、互いに相通じている一連の新しい思想や観点、論断をうち出し、
科学的発展観を形成し、徹底させたことである。科学的発展観はマルクス主
義が現代中国の現実および時代の特徴と結びついた所産であり、マルクス主
義の発展に関する世界観と方法論を集中的に具現したものである。それは新
しい情勢下でどのような発展を実現し、どのようにして発展を成し遂げるか
などの重要な問題について新たな科学的回答をおこなったため、中国の特色
ある社会主義の法則に対するわれわれの認識をより高い水準に引き上げ、現
代中国のマルクス主義の発展における新生面を切り開いたのである。そして
また、科学的発展観は中国の特色ある社会主義理論体系の最新の成果であり、
中国共産党の集団の英知の結晶であり、党と国家のすべての活動を指導する
上での強大な思想的武器である。科学的発展観はマルクス・レーニン主義、
毛沢東思想、鄧小平理論、「三つの代表」の重要な思想とともに、党がかな
らず長期的に堅持しなければならない指導思想である。
大会は次のように指摘している。ここ九十余年らい、わが党はしっかりと
人民に頼り、マルクス主義の基本原理を中国の現実および時代の特徴と結び
つけ、自主独立を旨として自らの道を進む中で、数え切れぬ苦難をなめつく
し、さまざまな代価を払った結果、ついに革命、建設、改革の偉大な勝利を
かち取り、中国の特色のある社会主義を創り出し、さらにそれを発展させて、
中国人民と中華民族の前途と運命を根本的に変えた。中国の特色ある社会主
義の道と、中国の特色ある社会主義の理論体系、中国の特色ある社会主義の
制度は、党と人民が九十余年にわたって奮闘し、創造し、積み上げてきた根
本的成果であり、それをよりいっそう大切にし、あくまでも堅持し、絶えず
発展させていかなければならない。新しい歴史的条件下で中国の特色ある社
会主義の新たな勝利をかち取るには、次のいくつかの基本的要求をしっかり
ととらえなければならない。すなわち、人民の主体的な地位や社会的生産力
の解放と発展、改革開放の推進、社会の公平・正義の擁護、ともに豊かにな
る道、社会の調和の促進、平和的発展、それに党の指導を堅持することであ
る。
3